医学英文文献検索は、業務上行うことがあります。皆様も研究発表や論文投稿で文献検索には頭を悩ませていることでしょう。また、自分の行っている治療方針について最新の見解を研究することで治療効果のさらなる改善を図るために必要な作業です。
私が普段利用しているものは、PubMedとPEDroです。今回はPubMedの使用方法について解説します。PubMedの使用方法を学ぶことで自分が知りたい情報にたどり着ける確率が高くなります。
PubMed (https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/)を開くとこのような画面が表示されます。このまま、必要なキーワードを入力して「Search」でもいいですが、検索のすぐ下の「Advanced」を押すことで、さらに詳細なキーワード検索を行うことができます。
「Advanced」を押した後の画面です。SearchをAdd to Historyに変更します。
Enter a search term にキーワードを入力しエンターキーを押してみましょう。
Query box にキーワードが出力されました。同様に2個目のキーワードを入力します。ANDでつながれた2つのキーワードがあります。ANDの下矢印で選択してキーワードを入力することで可能になります。とりあえず2つのキーワードでAdd to Historyボタンを押してみましょう。
ANDは論理積と言って、「A AND B」とするとその論文のキーワードでAとBの2つとも記載されているものを検索します。ORは論理和と言って、「A OR B」とするとその論文のキーワードでAかBのどちらかが入っていれば検索されます。NOTは否定論理と言って、「A NOT B」とすると、キーワードでAのみが入っている文献が検索されます。AとB両方が入っている場合は検索されません。AND<NOT<ORという検索結果になると思います。詳細に検索する場合は、キーワードを増やすか、このAND、OR、NOTを駆使して自分が知りたい内容の文献にたどり着けるように頑張りましょう。
下のHistory and Search Details に検索結果が出ますので、Detailのボタンを押すとキーワードの変化を探してくれます。いいヒントになることがあるので、ここにあるワードを参考にして再度検索をするのもありです。ただ今回の結果は1,142件もあるので、もう一つキーだワードを増やす必要があります。
キーワードを3つにしてみたところ今回は147件でこれなら検索が可能な範囲でしょうか。キーワード絞り込みあるあるですが、絞り込みすぎると本当に欲しい文献がなくなっていることがあるので、50~100くらいで、あとは必死に読んでみるほうがいいかもしれません。
Add to History から Searchに切り替えます。
検索を開始します。Query box にスペースで区切ってキーワードを入力します。入力後サーチボタンを押します。
147件が出力されています。タイトル、著者名、雑誌、要約が載っています。その中で、Free PMC articleと表示されているものは無料で文献の閲覧とダウンロードができます。難しいようですが慣れれば仕事に大活躍間違いなしです。
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