スポンサーリンク

疼痛管理の第一歩:効果的な痛みの評価方法

ROM,MMT,Pain

 痛みの体験は非常に個人的であるため表現方法や程度を理解することが難しい場合があります。また、聞いている私たちもその痛みの表現から患者さんの痛みの体験を再現することが難しいと感じることが多いと思います。

痛みの分類

 大きく分けて2つに分類します。ただ、これに当てはまらないことが多いため、多角的に分析を進めます。

急性痛:けがや病気など、明確な原因があってから短期間に発生する痛みです。この痛みは体のどこかが傷ついてることを知らせる重要な信号です。

慢性痛:通常、ケガや病気が治った後も、3か月以上続く痛みを指します。この種の痛みはしばしば原因が明確でないことがあり、治療が困難なことが多いです。

痛みの程度を表現する言葉

軽い(Mild):あまり強くない痛みで、日常生活に大きな支障はありません。

中程度(Moderate):感じる痛みがあり、いくつかの活動に影響を及ぼします。

強い(Severe):非常に強い痛みで日常生活に大きな支障をきたします。

痛みの質を表現する言葉

鋭い痛み(Sharp pain):刃物で切られるような非常に強い痛み

鈍い痛み(Dull pain):鈍器でたたかれたような、広範囲にわたる圧迫感のある痛み

よく経験する痛み(Aching):持続的で重苦しい痛み

ずきずきするような痛み(Throbbing pain):脈打つようにリズミカルにずきずきする痛み

焼けるような痛み(Burning pain):火傷したような感覚の痛み

刺すような痛み(Stabbing pain):突然強く刺すような痛み

痛みの持続時間や頻度を表現する言葉

間欠的(Intermittent):時々起こる痛み

持続的(Constant):途切れることなく続く痛み

断続的(Episodic):特定の条件下で発生する周期的な痛み

 これらの表現を組み合わせて表現することで、患者さんの痛みをより詳細に説明することができます。例えば「持続的な鋭い痛み」や間欠的な焼けるような痛み」といった表現が可能になります。

痛みに対する注意点

 臨床において、診断名と痛みが一致しない時があります。痛みの原因が診断された疾患により生じるものか、確認することが必要です。

 痛みの程度で重症度や緊急度は判定できないことがあります。スポーツの接触事故で痛みはないが歩けないと車いすで受診した方が、骨折部付近の出血が著しく、緊急で手術したこともありました。また、「死にそうなくらい痛い」と訴えて来院してあらゆる検査し問題ないことを告げると、普通に歩いて帰られた人もいました。

 痛みと病気の関係を十分医師と連携とったうえで、リハビリが可能な場合にリハビリで行うことができる評価を行うことが必要です。

リハビリで行う痛みの評価

 傷病に関する医師の検査及び診断の後、リハビリで対応が可能な場合はリハビリで状況を把握する必要があります。

整形外科的骨関節系、骨格筋系による痛み

 多く経験する領域の痛みです。関節内や靭帯、それを動的に制御するための筋系の問題により痛みが生じます。神経系に問題がない場合、リハビリを行うことにより大きく改善が望める領域です。また運動器の活動低下によって痛みが生じることがあります。

循環器系、代謝系による痛み

 浮腫、血流障害により筋肉を含めた循環障害がある箇所の痛み。また、代謝障害があるため痛みを訴えることがあります。この領域は医師との連携が重要となります。

神経系の痛み

 骨関節系にも関連がありますが、神経障害による神経領域に痛みを生じることがあります。痛みの回復も期待できますが、神経の回復が望めない時には痛みや症状の改善は見込めないことが多いです。筋緊張の異常による筋性の痛みを生じることがあり、医師との連携が必要となります

精神系の痛み

 ストレスや精神疾患による痛みがあります。医師と連携を取り、対応の指示を受けましょう。また不定愁訴も精神系に分類され、痛みの位置や程度などの訴えをまずは聞くことが必要です。問診する日ごとに位置がずれたり、「痛みの程度が重い」と苦痛を訴え泣き出すこともありますが、原因の疾患が見つからない場合が多いです。丁寧に話を聞いて、対応の内容を丁寧に説明することで状態が良くなることを経験します。不安などからくる痛みが(不安神経症)ある可能性があります。

感染による痛み

 腫れや熱感があるため、リハビリを行うことは要注意となります。部分的や全身性があり、どちらも感染が落ち着くまでは対応の方法を医師の指示を仰ぐことをお勧めします。

痛みの強さの評価

 VAS(Visual Analog Scale)NRS(Numeric Rating Scale)FRS(Face Rating Scale)による評価が使用されます。

VAS(Visual Analog Scale)

詳細は左の絵か「VASで痛みを可視化する方法:VASによる正確な痛みの測定」をクリックしてください。

評価用紙 PDFファイルダウンロードあり

NRS(Numeric Rating Scale) 現在工事中です

FRS(Face Rating Scale) 現在工事中です

痛みの性質の評価

 痛みの表現のところで記載した内容をさらに細かく表現方法を示しています。痛みの性質を問診することで、痛みの種類が分かります。診断や治療を選択するために利用されています。

Short-Form McGill Pain Questionnaire-2(SF-MPQ-2)

Short-Form McGill Pain Questionnaire-2(SF-MPQ-2)の評価方法についての紹介です。

詳細は左の絵かここをクリックしてください

日常生活上の問題の評価

 日常生活において痛みの影響がどのくらいかを評価します。質問票であるため簡便です。

Pain Disability Assessent Scale 現在工事中です

生活の質における評価

 痛みだけでなく、生活の質を調査する項目としてよく使用されています。循環器系、呼吸器系、神経系と幅広く使用されています。簡便であることとが使用される要因でしょう。

EuroQol 現在工事中です

ホームへ戻る

    このフォームはスパムを低減するために Akismet を使っています。 データの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

    コメント