片脚立位検査はバランス能力を簡便に評価する手法として広く用いられています。高齢者のみならず、文部科学省の新体力テストにも片脚立位時間の項目があり、若い世代のバランスを測定するために、簡便で有意な方法と考えられます。
片脚立位には開眼と閉眼がありますが、若い方でも視覚のフィードバックが得られないとバランスが保つことが難しくなります。閉眼で検査する場合は片脚でなく両足で支えて閉眼と開眼で動揺の程度を見ることで視覚の立ち直りの影響を判断できます。
メリット
特別な機器や空間が必要なく、どこでも簡単に測定できます。
片脚立位検査は日常生活の中で必要な動作であり、その能力が知恵化すると歩行や階段昇降、またぎ動作に影響が出ます。そのため、片脚立位時間は生活機能や転倒リスクの指標として有用です。
片脚立位検査は下肢筋力や感覚系、神経系の機能を総合的に評価できます。特に足関節の安定性に関与する筋力の強化やバランス練習やコアマッスルの活性化に重要な役割を果たします。
問題点
片脚立位検査は障害が重い方やバランス障害がある方に対しては測定が困難であることが多いです。特に片足立位自体が不可能な場合や安全確保が難しい場合は適応とはなりません。
片脚立位検査はバランス能力の評価でありますが、静的バランスを評価するものであります。動的バランスの評価を行う場合はほかのバランス検査を行うことが必要です。
測定方法
〇可能であれば素足が検査としてはいいですが、安全性や衛生面で問題が払拭できない時は靴を履いて行います。
〇両手を腰に当て、片足を5cm浮いたところから時間を計測します。左右測定し最大測定は120秒まで測定します。2回測定しますが、120秒を1回目で超えている場合は2回目は測定しません。
〇測定を終了する条件は、(a)120秒を超えた、(b)あげた足が支持している足に触れるか床に触れたとき、(c)指示している足の位置がずれたとき、(d)腰に当てていた腕が離れたとき、です。
測定中には転倒する危険性があるため、バランスを崩した時に援助することも考えて測定しましょう。
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