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精神健康の第一歩:SDSによるうつ病の自己評価ガイド

うつ,精神

 SDS(自己評価式うつ病スケール:Self-Rating Depression Scale)はうつ病の自己評価を行うための心理学的評価方法です。この評価は、精神科医のマーヴィン・ゾンゲが開発しました。SDSは個人のうつ病の症状の程度を測定するために用いられ、20の質問から成り立っています。被検者には点数が見えないものを使用します。「ない、たまに」「ときどき」「かなりの間」「ほとんどいつも」の4つから選びます。これらの点数を合計します。

 SDSのスコアは、0~60の範囲で計算され、高いスコアはより重度のうつ病症状を示します。一般には40点以上は重度、28~39点は中等度、20~27点は軽度のうつ病を示しているとされていますが、SDSではうつ病の診断のためのカットオフ値は設定されていません。あくまでも一般的な目安であるため、個々の状態に応じて受診することが必要です。

 SDSは簡単に行えるため、医療の現場だけでなく個人が自分自身の精神状態をモニタリングするためのツールとしても利用されます。ただしSDSの結果は専門的な診断と置き換えることはできないため、うつ病の状態が感じ取られる場合は専門の医療機関の受診することが重要です。

SDSスコアは自分で行う評価。

点数により重度、中等度、軽度と分類されることがあるが、診断の目的ではない

うつの状態と感じられるときは専門の医療機関の受診が必要となる。

 最下部にPDFをのせました。ご活用ください。

番号質問状態因子めったにない時々しばしばいつも
1気が沈んで憂鬱だ憂鬱、抑うつ、悲哀1234
2朝方は一番気分が良い日内変動4321
3泣いたり泣きたくなる啼泣1234
4夜よく眠れない睡眠1234
5食欲は普通だ食欲4321
6性欲はある、異性に関心がある性欲4321
7痩せてきたことに気がつく体重減少1234
8便秘している便秘1234
9普段よりも動悸がする心悸亢進1234
10なんとなく疲れる疲労1234
11気持ちはいつもさっぱりしている混乱4321
12いつもと変わりなく仕事がやれる精神運動性減退4321
13落ち着かずじっとしていられない精神運動性興奮1234
14将来に希望がある希望のなさ4321
15いつもよりイライラする焦燥1234
16たやすく決断できる不決断4321
17役に立つ、働ける人間だと思う自己過小評価4321
18生活はかなり充実している空虚4321
19自分が死んだほうが他の者は楽に暮らせると思う自殺念慮1234
20日頃していることに満足している不満足4321

SDS 計算用の用紙(PDF) 集計するための用紙です

集計するための用紙です。記載用の用紙は下部にあります。

患者さん用の結果からこの用紙に丸の位置を転写して点数の計算をします。患者さん用には点数がかかれていなく、当てはまるところに〇をつけていただきます。

SDS 評価用紙 患者さんまたは本人が記載する用紙です

本人が記載する用紙です。

SDS用紙です。患者さんに当てはまるところに〇をつけていただきます。

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