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活動の評価|基本動作・動作分析・歩行・移動・ADL・IADL

 寝返る、起き上がる、歩く、着替える、買い物をする。私たちの生活は、さまざまな動作や行為によって成り立っています。

 リハビリテーションにおける活動の評価では、生活に必要な動作や行為を、どのような方法で、どの程度行えているかを確認します。

 このページでは、活動の評価を「基本動作」「動作分析」「歩行・移動」「ADL」「IADL」の5つに整理し、それぞれの詳しい記事へ案内します。

活動とは?

 ICF(国際生活機能分類)では、活動は個人が課題や行為を遂行することを指します。起き上がりや歩行だけでなく、食事、更衣、調理、買い物なども活動に含まれます。

 筋力や関節可動域などの身体機能を評価することは大切ですが、それだけでは、実際の生活で何ができるかを十分に把握できません。

 例えば、立ち上がりが難しい場合にも、筋力だけでなく、痛み、バランス、動作の手順、椅子の高さ、手すりの有無などが関係している可能性があります。

 活動の評価では、本人の動作と、それを行う環境の両方を確認し、生活上の困りごとや必要な支援を整理します。

活動の評価を5つの項目から探す

 本サイトでは、評価の目的に合わせて記事を探せるように、次の5つの項目に分けています。

項目主に確認する内容動作・場面の例
基本動作姿勢を変える、姿勢を保つ、乗り移る能力寝返り、起き上がり、座位保持、立ち上がり、移乗
動作分析動作のどの場面で、どのような困難が生じているか立ち上がり時の重心移動、歩行時の左右差、動作の手順
歩行・移動必要な場所へ移動する能力と方法屋内・屋外歩行、階段昇降、車椅子移動
ADL身の回りの日常生活動作の遂行状況食事、整容、更衣、排泄、入浴
IADL生活を営むための、より複雑な行為の遂行状況調理、買い物、洗濯、服薬管理、金銭管理

 これらは互いに関係しています。特に、動作分析は、基本動作・歩行・ADLなどを詳しく理解するための共通の視点として活用します。

基本動作の評価

 基本動作は、姿勢を変えたり、姿勢を保ったりするための、生活の土台となる動作です。

 寝返り、起き上がり、座位保持、立ち上がり、立位保持、ベッドから車椅子への移乗などを確認します。

 評価では、動作ができるかに加えて、支えの必要性、介助量、痛み、安定性、所要時間などを把握します。

 例えば、ベッドから起き上がる動作が難しいと、食事やトイレへ向かうための準備にも影響します。基本動作の評価は、その後の移動やADLを考える出発点になります。

動作分析

 動作分析では、一連の動作をいくつかの場面に分け、どこで、どのような困難が生じているかを観察します。

 立ち上がりであれば、足の位置、体幹の前傾、殿部が座面から離れる場面、立位へ移る場面などに着目します。

 同じ「立ち上がれない」という結果でも、困難が生じる場面や背景は人によって異なります。観察した特徴を筋力、関節可動域、感覚、バランスなどの評価結果と照らし合わせ、原因の仮説を検討します。

 動作を観察しただけで原因を決めつけず、ほかの評価と組み合わせて考えることが大切です。

歩行・移動の評価

 歩行・移動の評価では、本人が必要な場所へ、どのような方法で移動できるかを確認します。

 歩行速度や歩行距離に加えて、方向転換、段差、階段、屋外の路面など、生活場面に応じた条件を評価します。杖や歩行器の使用、車椅子の操作、見守りや介助の必要性も重要な確認事項です。

 歩行が可能でも、自宅のトイレまで移動できるとは限りません。反対に、歩行が難しくても、車椅子によって生活に必要な移動を行える場合があります。

 本人の生活に合った移動方法を考えることが、歩行・移動の評価の目的です。

ADLの評価

 ADLは、Activities of Daily Livingの略で、日常生活動作を意味します。食事、整容、更衣、排泄、入浴など、身の回りの生活に必要な動作が中心になります。

 評価では、動作全体の自立度だけでなく、どの工程を自分で行え、どこに見守りや介助が必要かを確認します。

 例えば、更衣では、衣服を準備する、袖を通す、衣服を引き上げる、ボタンを留めるといった工程ごとに、難しさが異なる場合があります。

 FIMやBarthel Indexなどの評価尺度を活用しながら、具体的な動作の観察によって、支援が必要な部分を明らかにします。

IADLの評価

 IADLは、Instrumental Activities of Daily Livingの略で、手段的日常生活動作を意味します。調理、買い物、洗濯、掃除、服薬管理、金銭管理、交通手段の利用などが含まれます。

 IADLでは、身体の動きに加えて、計画を立てる、手順を覚える、状況を判断するなどの働きも関係します。

 また、本人がこれまで担ってきた役割や、実際に行う機会があるかを確認することも大切です。普段行っていないという理由だけで、能力が低下しているとは判断できません。

 本人の生活歴や希望、家族の支援状況を踏まえて評価することが、地域生活を考えるうえで重要になります。

活動を評価するときの共通の視点

「できること」と「実際にしていること」を確認する

 ICFでは、一定の条件下で課題を行う能力を「能力」、現在の生活環境で実際に行っている状況を「実行状況」として区別します。

 リハビリ室でできた動作が、病棟や自宅でも同じように行えるとは限りません。使用する道具、周囲の環境、介助者の有無などの条件を記録し、実際の生活場面と照らし合わせます。

自立度と動作の負担を確認する

 介助なしで行えていても、時間がかかる、強い疲労や痛みを伴う、バランスを崩すといった問題が残っている場合があります。

 自立度だけでなく、安全性、所要時間、動作中・動作後の負担も確認します。

本人が必要とする活動を確認する

 評価する活動は、本人の生活や目標によって異なります。

 「自分でトイレへ行きたい」「料理を再開したい」「近所へ買い物に行きたい」などの希望を確認し、必要な活動を具体的に評価します。

まとめ

 活動の評価は、身体機能などの評価結果を、実際の生活上の課題へ結びつけるために行います。

 基本動作、動作分析、歩行・移動、ADL、IADLを組み合わせて確認し、本人がどのような条件で活動できるか、どこに支援が必要かを整理しましょう。

 目的に合った項目から、詳しい評価方法をご覧ください。(すべて準備中)

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