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Mini-Cog(ミニコグ)の評価方法と結果の見方

 Mini-Cogは、3語の記憶課題と時計描画を組み合わせた短時間の認知機能スクリーニング検査です。本人に直接課題を行ってもらい、詳しい評価が必要かを検討する入口として使います。

 この記事では、Mini-Cogの実施手順、5点満点の採点、結果の解釈とリハビリテーションでの活用を解説します。

Mini-Cogとは

 Mini-Cogは、3語を覚える、時計を描く、3語を思い出すという順序で行います。公式資料では実施時間は約3分とされていますが、説明や結果の共有には別途時間を確保します。[1]

 単語の記憶だけでなく時計描画を組み合わせる点が特徴です。認知症の診断検査ではなく、スクリーニングとして位置づけます。[2]

評価前の準備

 正式な評価用紙と筆記具を用意し、静かな環境で実施します。本人が説明を聞き取れているか、紙を見ることや描くことに支障がないかを確認します。使用する単語は、採用する言語版の正式な語セットに従います。

Mini-Cogの評価方法

1.3語を記銘する

 相互に関連のない3語を提示し、本人に復唱してもらいます。これは聞き取りと理解を確認し、後の再生に備える段階です。公式手順では復唱を最大3回試み、難しい場合も時計描画へ進みます。[1]

 この段階の正答数を、遅延再生の得点として扱ってはいけません。

2.時計を描く

 標準用紙の円を使用し、数字を入れ、続いて11時10分を示す針を描いてもらいます。円があらかじめ描かれた用紙の使用は認められています。時計描画が3分で終わらない場合は打ち切り、再生課題へ進みます。[1]

 描画中に数字の位置や針の方向を教えないようにします。

3.3語を再生する

 最初に提示した3語を思い出してもらいます。記銘段階で十分に復唱できなかった場合も、この課題は実施します。再生ではヒントを与えません。[1][2]

採点方法

 時計描画に1点という中間点はありません。[2]

 公式採点では、1~12の数字が各1回、正しい順序・方向で配置され、2本の針が11と2の方向を示していることを確認します。針の長さは採点対象ではありません。ほかの時計描画の採点方式を混ぜないことが大切です。[2]

結果の見方

 本記事は5点法に沿った説明です。別の判定アルゴリズムの資料を使用する場合は、その方式を記録し、混在させないようにします。

 公式資料でも、得点が良好であっても本人が記憶や思考の問題を訴える場合は、詳しい評価につなげるとされています。[2]

リハビリテーションでの活用

 以下は実務上の観察例です。再生が難しい場合は、運動の説明を時間を置いて再現できるか確認します。時計描画で誤りがあれば、道具の配置や着衣の順序など、生活場面での視覚情報の扱い方も観察します。

 ただし、時計の誤りだけで遂行機能障害や半側空間無視を確定することはできません。関連する評価を追加し、実際に困っている場面を確認します。

記録例

 記録例:Mini-Cog 2/5点。遅延再生2/3点、時計描画0/2点。右上肢の描画能力と視力に明らかな支障なし。家族から服薬の重複に関する情報あり。詳しい認知機能評価と服薬管理場面の確認を検討する。

評価時の注意点

 上肢麻痺、振戦、視覚障害、失語などで十分に課題を行えない場合は、その制約を記録します。正式な採点規則に従った得点と、認知機能として解釈できるかを分けて考えます。拒否や疲労による未実施を、認知機能の障害と同一視しないようにします。

 検査用紙の転載・改変・商品への組み込みは、権利者の利用条件を確認してください。

まとめ

 Mini-Cogでは、遅延再生と時計描画の内訳を記録し、追加評価の必要性を検討します。短時間の結果を、本人や家族の訴え、実際の生活機能と合わせて活用しましょう。

参考資料

[1] Mini-Cog公式.Step-by-Step Mini-Cog Instructions.https://mini-cog.com/step-by-step-mini-cog-instructions/

[2] Mini-Cog公式.Scoring the Mini-Cog.https://mini-cog.com/scoring-the-mini-cog/

資料確認日:2026年10月9日。

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