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リハビリにおける参加の評価|家庭・仕事・地域での役割を捉える

 リハビリテーションでは、歩行や更衣などの動作ができるかを確認するだけでなく、その動作を通して、本人がどのような生活を送れるかを考えることが大切です。

 家族と食卓を囲む、仕事を続ける、趣味の集まりに参加するなど、生活の中での関わりや役割に目を向けるのが「参加」の評価です。

 この記事では、参加の意味と、リハビリテーションで確認したい評価項目を解説します。

参加とは?

 ICF(国際生活機能分類)では、参加は、生活や人生の場面への関わりを表す概念です。家庭での役割、仕事、学業、人との交流、地域生活などが含まれます。

 参加を評価するときは、実際に関わっている場面だけでなく、「これから何を再開したいか」「どのような役割を大切にしているか」も確認します。

 外出する機会が少ない場合でも、家族との関わりや、自宅で担っている役割が本人にとって重要な参加となることがあります。

活動と参加の違い

 活動は、課題や行為の遂行に注目します。参加は、その行為が生活のどのような場面で行われ、本人の役割や人との関わりにつながっているかに注目します。

 次の表は、その違いを理解するための臨床上の例です。

 ただし、ICFでは活動と参加の領域は共通の分類リストで扱われています。上の表も、動作ごとに両者を固定的に分けたものではありません。同じ行為でも、評価する目的によって見方が変わります。

参加の評価で確認する項目

 参加の評価では、病気やけがの前の生活と現在の生活を比較しながら、本人が大切にしている場面を確認します。

 頻度だけで評価せず、本人が望む形で関われているかを確認することが重要です。

 参加回数が少なくても本人が満足している場合と、参加したいのに機会が得られない場合では、必要な支援が異なります。

参加を評価する方法

本人への聞き取り

 「退院したら何をしたいですか」という質問だけでは、具体的な希望が出てこないことがあります。生活場面に沿って質問すると、本人の思いを捉えやすくなります。

  • 病気やけがの前は、どのような一日を過ごしていましたか。
  • 家庭では、どのような役割を担っていましたか。
  • 今できなくなって、一番困っていることは何ですか。
  • 再開したい仕事や趣味はありますか。
  • 誰と、どこで、どのように過ごしたいですか。

家族・関係者からの情報収集

 本人の同意を得て、家族や支援者から生活状況を確認します。仕事や学業への復帰を検討する場合は、職場や学校との情報共有が必要になることもあります。

 本人と家族の希望が異なる場合は、それぞれの意見を分けて記録し、本人の希望を中心に調整します。

実際の生活場面の確認

 可能な範囲で、外出、家事、交流などの場面を確認します。

 病院でできる動作が、そのまま自宅や地域で行えるとは限りません。移動手段、周囲の支援、疲労、時間帯なども合わせて確認します。

評価結果を目標につなげる

 参加の目標は、本人が望む生活場面から具体化します。

 例えば「友人との交流を再開したい」という希望がある場合、以下のように整理できます。

 目標は、自立して行うことだけに限定しません。介助や福祉用具を利用しながら、本人が望む生活に関われることも大切です。

参加を評価するときの注意点

 参加できない理由を、身体機能の低下だけで説明しないようにします。

 交通手段がない、職場の配慮が得られない、交流の機会がないなど、環境による影響も考えられます。また、本人の価値観や希望によって、優先したい参加の場面は異なります。

 参加の評価は、環境因子・個人因子の評価と組み合わせ、目標設定や支援内容につなげていきましょう。

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