スポンサーリンク

DASC-21の評価方法と結果の見方|認知機能と生活機能を確認する

 認知機能を評価するときには、記憶や見当識だけでなく、買い物、服薬、身の回りの動作などへの影響を確認することが大切です。DASC-21は、認知機能と生活機能の障害を合わせて把握するための尺度です。

 この記事では、DASC-21の評価方法、得点の読み方、重症度の目安と支援への活用を解説します。

DASC-21とは

 DASC-21は「地域包括ケアシステムにおける認知症アセスメントシート」の21項目版です。導入質問A・Bと、採点対象の21項目で構成されます。導入質問は合計点に含めません。[1][2]

 公式資料では、原則として所定の研修を受けた専門職が、本人をよく知る家族や介護者に聞き取り、必要に応じて観察を加えて評価する方法が示されています。[1]

評価する領域

 領域と項目の対応は、公認シートで確認します。[2]

DASC-21の評価方法

1.本人と情報提供者を確認する

 本人の暮らし方、家族や介護者の関わり方を確認します。続柄、同居・別居、本人との接触状況を記録します。評価票の項目を一部だけ抜き出して、別の尺度と合体させないようにします。[3]

2.日常生活の状況を聞き取る

 公認シートに沿って、生活上の困難や必要な支援を確認します。「できる」という返答だけではなく、声かけや見守りがあるか、どの程度の介助が必要かを確認します。

3.本人の状況と観察を合わせて評価する

 独居などで家族に聞けない場合は、本人への追加質問と観察を通じて、調査担当者が判断する方法が示されています。家族の回答と客観的な観察が大きく異なる場合も、専門職として検討します。[1]

 自己申告をそのまま採点するだけではなく、判断に用いた情報を残すことが大切です。

採点方法

 採点対象の21項目を各1~4点で評価し、合計は21~84点です。高得点ほど、認知・生活機能の障害が大きい方向となります。[1][2]

 項目によって、頻度、能力、介助の程度など回答の基準が異なります。すべてを同じ四段階の言葉に置き換えず、公認シートの項目別基準を使用します。公式説明では、1・2点と3・4点の間を大まかな正常域・障害域の目安としています。[1]

合計点の見方

 31点以上だけで認知症を確定診断することはできません。医学的な評価や生活情報と合わせて検討します。[1]

重症度の目安

 合計が31点以上の場合、遠隔記憶(No.3)、場所の見当識(No.5)、社会的判断力(No.9)、身体的ADL(No.16~21)のプロフィールを確認します。[1]

 公式の中等度の条件は「指定項目のいずれかが3~4点」です。この表は、重度の条件と重複しないように重度を先に区別して整理したものです。合計点だけを独自の範囲に区切って重症度を判定しないようにします。

リハビリテーションでの活用

 実務上は、得点の高い生活項目について原因を確認します。服薬管理に難しさがあれば、時間や数量の把握、薬の取り扱い、生活習慣を観察します。更衣の介助が必要なら、麻痺や関節可動域だけでなく、衣服の選択や手順も確認します。

 DASC-21の生活機能の得点には、身体機能や環境も関わり得ます。正式な基準で採点したうえで、支援の検討では「なぜ困っているか」を別に整理します。自己判断で身体の影響分を得点から差し引かないようにします。

記録例

 記録例:DASC-21 35/84点。導入A・Bは合計に含めず。家族聞き取りと観察で評価。指定重症度項目はすべて1~2点。公式上は軽度認知症の可能性を示すプロフィール。金銭・服薬管理の困難を確認し、診断評価と支援検討につなげる。

評価時の注意点

 独居では情報源と判断根拠を記録します。再評価では、介助者の変更や環境調整も確認します。公認シートは最新のものを使用し、システム化や商品への組み込みは利用条件を確認してください。[3]

まとめ

 DASC-21は、認知機能と生活機能をつなげて読む尺度です。合計点、指定項目のプロフィール、具体的な生活上の困難を合わせて、診断評価と支援につなげましょう。

参考資料

[1] DASC公式.DASC-21とは.https://dasc.jp/about

[2] DASC公式.公認シートのダウンロード.https://dasc.jp/about/download

[3] DASC公式.Q&A.https://dasc.jp/qanda

 資料確認日:2026年10月9日。

お問い合わせ

 記事の内容についてお気づきの点やご質問がありましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

    このフォームはスパムを低減するために Akismet を使っています。 データの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

    コメント