痛みは、リハビリテーションの評価や介入を進めるうえで重要な情報です。
患者さんの痛みを理解するためには、痛みの強さや場所に加えて、痛みがどのような体験なのか、どのような種類があるのか、どのような仕組みで生じるのかを知る必要があります。
このページでは、痛みの基礎知識を「痛みとは」「痛みの分類」「痛みの生理学」の3つに分けて紹介します。
痛みを理解するための基本
痛みは、身体の損傷だけで決まるものではありません。生物学的・心理的・社会的な要因の影響を受ける、その人自身の体験です。
そのため、画像や検査の所見だけで痛みの程度を判断せず、患者さんの訴えや生活への影響を丁寧に確認することが大切です。
まずは、以下の3つの視点から痛みを整理していきましょう。
1.痛みとは
痛みの定義や、痛みを捉えるための基本的な考え方を学ぶページです。
痛みには、感覚としての側面と、不快さやつらさなどの情動的な側面があります。また、身体に加わる有害な刺激を神経が検出・処理する「侵害受容」と、本人が体験する「痛み」は、同じものではありません。
ここでは、次の内容を紹介します。
- 国際疼痛学会(IASP)による痛みの定義
- 痛みと侵害受容の違い
- 痛みの個人差
- 生物心理社会モデルから捉える痛み
2.痛みの分類
痛みを、発生の仕組みや持続期間などの視点から整理するページです。
発生の仕組みからは、侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・痛覚変調性疼痛に分けて考えます。複数の仕組みが併存する場合もあるため、一つの分類に無理に当てはめずに捉えることが大切です。
ここでは、次の内容を紹介します。
- 侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・痛覚変調性疼痛
- 急性疼痛と慢性疼痛
- 体性痛と内臓痛
- 複数の仕組みが関わる痛み
3.痛みの生理学
有害な刺激が神経系で処理され、痛みの体験につながる仕組みを学ぶページです。
末梢から脊髄・脳へ情報が伝わる経路に加えて、その情報を調節する働きや、刺激に対する反応が変化する「感作」などを取り上げます。
ここでは、次の内容を紹介します。
- 侵害受容器とAδ線維・C線維
- 脊髄から脳へ情報が伝わる経路
- ゲートコントロール理論
- 下行性疼痛調節系
- 末梢性感作と中枢性感作
痛みの基礎知識を評価につなげる
基礎知識を学んだら、実際の患者さんの情報と照らし合わせて考えます。
「どこが、いつ、どのように痛むのか」「動作によってどう変わるのか」「睡眠や日常生活にどのような影響があるのか」を確認し、患者さんが困っていることを整理しましょう。
痛みの仕組みについての知識と、患者さん自身の言葉を組み合わせることが、評価や介入方針を考える土台になります。
参考資料
- International Association for the Study of Pain(IASP).IASP Announces Revised Definition of Pain(2020)
- International Association for the Study of Pain(IASP).Terminology
お問い合わせ
記事の内容についてお気づきの点やご質問がありましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

コメント